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価格.comが最安値ではない?価格競争、価格変動の仕組みについて

公開日
2020年05月19日 14:29
最終編集日
2024年11月22日 13:23

価格.comの価格変動の仕組みはご存じでしょうか?
実は、価格.comは消費者の観点では「市場で最も安い価格(最安値)」が分かるサイトではありません。EC市場では、サイト間で価格競争が激しく行われており、特にメーカー担当者にとって、最安値や価格変動の把握は欠かせません。
本記事では、価格.comの仕組みと、その活用法について詳しく解説します。価格調査を行っている方や、これから始めようと考えている方に必見の内容です。

価格.comはどんなサイトか?

価格.comは「価格比較サイト」ではなく、実際には「有料広告掲載サイト」です。
ネットショップの出店者が、販売している商品をPR(プロモーション)するために活用しています。
つまり、広告を出稿していない店舗は掲載されないため、掲載商品は限られており、全商品が掲載されるわけではありません。

例えば、自社サイトで販売している商品が500点あっても、価格.comに掲載されるのは100点程度(売れ筋商品やプロモーション商品)です。
そのため、掲載されていない商品や他ECサイトの価格が最安値であることがよくあります。

価格.comに掲載されていない商品は多数存在する

複数のショップの価格の比較をするページが、メインコンテンツであるというサイトの性質上、「価格比較がしづらい商品」については掲載されていません。

例)
「ファッションカテゴリ」「食品カテゴリ」では、商品ページへのリンクはありますが、
「価格比較をする商品ではない」(つまりは消費者毎の趣味趣向によって左右されるもの)ため、あえて価格.comで商品を探すユーザーが少ないと言えます。

商品ページへのリンクは、ECモール側が商品掲載しているだけで、最安値ではないケースが多く見受けられます。

本当の最安値を探す場合、価格.comだけでなくAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングや家電で言えばヨドバシカメラ、ビックカメラといった主要なEC通販サイトの販売価格も直接確認する必要があります。

価格.comで掲載されている商品には、どんな特徴があるか?

小売店がプロモーションに価格.comを利用するときの代表的な商品例で言うと、

「価格競争が激しい商品」
「型番がある商品」

などの中で売れ筋の商品が考えられます。

商品のカテゴリで特に多いのは、

家電製品全般
オーディオ/カメラ
時計
キッチン用品
日用品
コンタクトレンズ など
これらの製品の仕様や特徴が明確であり、消費者にとって探しやすく、比較しやすい商品の掲載が多い傾向があると言えます。

価格.comではどのくらいの頻度は価格は変わるのか?

価格.comでは、特に競争が激しい商品については、数分単位で価格が更新されることがあります。
価格変動が多い商品かどうかを知るためには次の方法で確認することができます。

1)価格.comの有料掲載の比較ページは、以下が掲載ページの商品コードとなります。

例)扇風機(季節家電)

http://kakaku.com/item → 「K0000064900」

※「S・・・・」のようにSから始まるコードは有料掲載ではなく、価格.comが各ECモールの販売商品の情報を1日1回の頻度で取得して掲載しています。

※有料掲載しているサイトは、数分単位で即時に販売価格を変えることができますが、Sから始まるECモールの掲載ページは1日単位でしか情報が更新されないため、正確な最安値ではないケースやKとの価格差が多々見受けられます。

2)購入したい商品の価格比較ページに行く

例)サーキュレーター(季節家電)の価格比較ページ

3)最安価格と書いてあるすぐ右の「価格推移グラフを見る」のリンクをクリックする

例)サーキュレーター(季節家電)の価格推移グラフ

4)直近の価格変動の内容を確認し、どれくらいの頻度で起きているかを確認します。

  • 数分置きに更新されている  → 価格変動がかなり激しい
  • 数時間置きに更新されている → 価格変動が激しい
  • 数日置きに更新されている  → 価格変動が比較的緩やか

と言えます。
特に価格推移の過去データを簡易的に把握したい時には活用すると良いでしょう。

ECモール店と自社運営サイトの主にポイントの価格差や反映時差の影響を把握していますか?

1)ECモール店舗と自社運営サイトでは「ポイント売価が異なります」

例)四ツ星レンジ AQM-KF20P(K) [ブラック]

2)ECモールと自社運営サイトでは価格反映の時差があります。

自社運営サイトは掲載側で数分単位で価格を変更できます。
しかし、ECモールの情報は価格.comがデータ取得をしているため、「約1日は販売価格の更新する時間がかかります」

つまり、同じ店舗でもECモールと直販サイトがある場合、「両方の商品ページ」を把握しておく必要があると言えます。

本データはプライスサーチの価格変動履歴というレポートで出力可能です。
プライスサーチforメーカー 紹介資料

3)価格.comの掲載ガイドライン

価格.comの掲載情報に関するガイドラインページ

価格.comの掲載ガイドライン

ガイドラインによると、

「同一の税込価格を登録すること」
「在庫状況に変動が生じた場合、速やかに登録を修正・削除すること」

と記載されています。

価格.comの掲載ガイドライン

「価格.comとショップのウェブサイト上での情報が異なる場合、ショップのウェブサイトでの情報が優先されます」
「情報の差異により損害が生じた場合であっても当社は一切責任を負いかねます」

と記載があるように価格.com側は情報差異による価格競争が発生した時に起こりえる不利益については、一切責任は持たない、というように見えます。

さらに在庫の発送目安が殆ど記載されてないケースが多く、在庫切れしている商品か、配送速度が遅く仕入れ中かどうかも、各ショップページを直接見に行かないと、正確な情報がわからない可能性が高いと考えられます。

本当の最安値はどう探せば良いか?

これは、自社商品の流通販路から販売されていると思われるより多くのネットショップサイトと商品ページを実際に調べる必要があります。

主要なECモールでいえば、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、価格.comは最低限抑えておくと良いでしょう。

家電商品をみる場合、ECモール店だけでなくヨドバシ.com、ビックカメラといった主要な家電量販店の直販サイトも「ポイント倍率」「送料無料」「時間限定セール」といったイベント時の最安値の動向や「価格.comは最新データでは無い」可能性があることから、同時に調査する必要があります。

自動価格調査ツールのプライスサーチがおすすめ

手作業で調査を行うには限界があるため、自動価格調査ツールを活用することをお勧めします。自動化することで、業務効率を向上させ、より本来の業務に時間を割くことができます。
ツールを活用することで、手作業での調査時よりも正確なデータが取得しやすくなるため、「最安値の競争関係となっている流通先」や「価格の変動」をより正確に把握できるようになります。
プライスサーチforメーカーでは、流通価格の自動取得が可能で、無料体験や導入事例もご紹介しています。お気軽にご相談ください。

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