スポーツ・アウトドア用品
- 調査の効率化
- 公開日
- 2020年05月06日 00:25
導入の目的
■ 価格調査ツールお問い合わせのきっかけ
当社はECを通じてスポーツ用品を販売しています。スポーツ用品はカラーやサイズによって、JANコードが細かく分かれており、全体の商品数が数万～数十万点と非常に多く、JANコード検索が難しいという特徴があります。
店舗間の価格比較が容易であるECサイトにおいて、価格の調査・更新業務の重要性は理解しておりましたが、これまでの当社の価格調査・更新作業は、数年以上、各MD（担当バイヤー）が手作業で行っているか、価格調査や競合比較を行わずに勘と経験で値決めしていた運用になっておりました。
さらなる売上の向上を実現するために実際のEC市場の変化に合わせて、しっかりとしたデータを元に各担当者が値決めができる＆しているかを把握できる調査ツールがないか、考えていました。
カラーやサイズによって細かくJANコードが分かれているスポーツ用品は、JANコードのみで検索することが難しい中で、キーワード（型番）だけでも検索できるプライスサーチを見つけたことが、問い合わせのきっかけです。
導入前の課題
①JANコードを使わない「キーワード検索」での価格調査
前述の通り、スポーツ用品ではカラーやサイズによってが細かく分かれていることから、JANコードを利用した価格調査では、カラー違いやサイズ違いを含めて同一商材の価格を比較することが非常に困難です。
例）同一型番でもサイズによってJANコードが異なる
型番：ABC,サイズ：25.0cm, JAN：49xxx01
型番：ABC,サイズ：25.5cm, JAN：49xxx02
型番：ABC,サイズ：26.0cm, JAN：49xxx03
またJANコードが存在しない商品や他販売店の表記違いにより正確なデータがとれない商品も多いため、商品名の「キーワード（型番）検索」で値決めに必要なデータをいかに正確に取得できるかという点を重視していました。
②価格更新履歴の把握とノウハウの蓄積
これまでの値決めは、各カテゴリごとのＭＤ（バイヤー）の勘と経験による手作業に任せており、会社として管理・運用ができていない状態でした。担当者が変わってしまうと、価格変更ノウハウが引き継がれないという課題も存在していました。
ツール導入を通じて、競合比較データに基づいて価格更新をすることで、いつ誰が、どの商品を、どれくらい調査して、なぜその価格にしたか、その結果売上や利益がどう変わったか、という情報を蓄積し、再現性高くECサイトの売上を持続的に向上していくことを期待していました。
導入後の効果
「ポイント」や「送料」を含めた精度の高い価格調査
プライスサーチでは「キーワード検索」で商品名から該当の商品と競合店の情報を取得して、値決めに必要なデータを取得ができるためとても助かっています。無料体験実施で気づきましたが他社ツールでのキーワード（型番）検索では調査したい商品以外の情報（類似型番品や付属品など）が一緒に検索結果に出てきてしまい精度が出しづらい中で、プライスサーチは価格帯の絞り込みや除外キーワード設定により絞り込みができるため、簡単に「ポイント」や「送料」も含めた該当商品の最安値の調査が可能です。
今までは、商品単位（カテゴリなど）で担当バイヤーが分かれており、価格調査や更新業務を管理できていませんでしたが、プライスサーチを導入したことで各担当がいつ調査をしたか、競合比較をしたうえで値決めをしているか、が把握できるようになりました。
ツールによる市場/競合価格を反映した価格の自動更新で利益率を向上
ECサイトでの市場/競合価格は常に変動しています。競合を調べずに値決めをしてしまうと安すぎて利益率が低くなったり、高すぎて売上が伸びなかったりしてしまいます。また調査をして値決めをしてもしばらく放置をしていると、すぐに競合他社に価格更新をされて状況が変わってしまいます。
これまで当社が実施してきた担当バイヤーによる手作業の価格更新では作業が追い付かず、放置せざるを得ない状況でしたが、ツールにより自動更新できることで業務が効率化され市場や競合を反映した値決めができるようになりました。
コロナウイルス感染拡大の影響で売上自体は下がってしまったものの、プライスサーチを導入して市場価格に対して適切な販売価格を常に更新し続ける体制ができたことで、利益率を向上することができました。
